シーズン中の移籍は、なぜか転校生を見送る気分になってしまう。
教室で空いた席を見る様に、しばらくはスタメン発表を眺めるのだろう。
スタジアムに向かうバスは満員だった。
ついにギオンスタジアムにもタピオカドリンクの波が（写真右上）
8番バージョンも再販。
いつもの場所で、いつもの様に試合が近づいていく。
この泣き顔ダンマクがふさわしい日が来てしまった。
バックスタンドからも、レプリカが見守る。
ピッチ練習開始。
キックオフ15分前。
天気は何とか、試合後のセレモニーまで保ってくれた。
ポゼッションで圧倒されながらも、全員の奮闘で0-0の折り返し。
ベレーザさんは10人を代表に取られながらも、カップ戦の1ヶ月で新チームを作り上げてしまった。
ジュニアユースの選手も混じっていたが、これも「トップと戦術が変わらない」「トップに引き上げても付いてこれる人を選んでいる」というストロングポイントの一端。
2人目の交代で、田中陽子選手は4年半親しんだスタジアムのピッチを後にした。
0-2でタイムアップ。
何度となく迎えた瞬間が、特別な重みを伴って過ぎていく。
セレモニーが始まった。
しんみりしたところで、初代キャプテン、尾山さんからのビデオレター。
いい感じで雰囲気を和らげてくれた。
（よく考えたらユニフォームを着る必要性はなかったような…）
ゴール裏へ挨拶。
ユース選手たちが見守る中、№8が世界へと駆け出していく。
たくさんの人達が、いつまでも別れを惜しんでいた。
東京五輪で、会えるといいなあ。