試合が始まればどちらのチームも90分走り続けるけど、結果に結びつく「幸運」に恵まれるのはたいがい１つのチームだけ。だからこそ勝利はうれしい。
まずは開幕36秒で決まった先制＆通算50ゴール。
https://mycujoo.tv/video/nadeshiko-league?vid=135019
これでこの試合は7割方決まったように思う。
南野選手はデビュー初ゴールも開始16秒で決めている。やはりストライカーである。
そして圧巻はこの3点目。
https://mycujoo.tv/video/nadeshiko-league?vid=135025
わずか20秒ほどのプレーなのだが、恐ろしいくらい緻密なコンビネーションがいくつも仕込まれていて（当然だが1つでも狂ったら成立しない）、いったいどれだけの練習を積んだのか、考えただけで気が遠くなる。
今年はどの選手も相手ボールへの寄せの早さやこぼれ球への意欲的な動きが目につくが、それと同じくらい「ここしかないところにボールを通す」技術がめざましく向上している。
タッチライン際でボールを拾い、相手選手とラインとのわずか50センチほどの隙間を見事に通すプレーが、何度も繰り広げられている。
https://mycujoo.tv/video/nadeshiko-league?vid=135020
またこれは2点目のシーンだが、左サイドの大野選手がいったん「タメ」を作り相手を1人2人と引きつけてからパスを出すプレーもベテランの風格を十分に感じさせる。
自らは仕掛けないがだからこそ相手も動けなくなってしまうという、まるで武術の達人の様な妙技を、サッカーの試合で目にするとは思わなかった。
（ゴールを見届けたあと、静かにガッツポーズを作りひとりセンターラインまで戻っていく仕草も、”それ風”である）
これでチームは昇格後最高位の4位、勝ち点は2桁に乗せ勝利数は昨年の「3」に並んだ。
昨シーズンはやはり勝ち点10で折り返してどこまで行くのかな、と思ったら9試合で4しか上積みできず、最終節にやっとのことで残留を決めたので（それも勝ち点で並ばれて得失点差で上位になった）、個人的にはまだまだ落ち着かないけれど、これからもチームといっしょに走り続けて行きたいと思う。
試合の後は、観戦に来た女子サッカーチームの子供たちにファンサービス。
長野サポさんは、100試合出場達成の坂本選手、西川選手をユニフォームで祝福。
暮れていくギオンスタジアムに、ホームタウンチームの横断幕と、照明灯。
人生にはお金だけでは手にできないものも必要なんだな。
