残り10分で勝ち点を逃し、試合後の挨拶に笑顔はなかった。負け試合。だけど、見ている方には嬉しくなるポイントがそこかしこにあった。
雨のせいで重たくスリッピーなピッチで、どちらも思うようなプレーができなかったが、最後にきれいなクロスが入って、レッズレディースが勝ちきった展開。
楽しくはない。けど、どこか嬉しかった。
相変わらず劣勢のシーンは目立つけど、何度でも諦めずに走っていく選手たちが時に思いがけないパスやシュートを放ったり、もう駄目かと思われた相手のシュートを間一髪で防いだり、数年前は6-0 で苦もなくこちらを捻ったチームが、後半ATにコーナーで時間を使わざるを得ないほど目の色を変えていたり、成長が感じられるシーンがあちこちで見られた。
結果だけ見れば、負けが込んではいないものの中段グループになんとかかじりついてる状態。
もうすぐシーズンの前半が終わるが、初めから終わりまで安心していられた試合というのは、まだない。
それでも見ている者を惹きつけるのは選手たちの必死さであり、少しでも前に進もう、変わっていこうとする気概である。
次節もまた、1部リーグの古参であり強豪チーム。
ブレイクスルーはいつ来るのか。
それを待つ気持ちは、楽しさである。
神奈川県女子ユース(U15)サッカー選手権大会決勝戦、対OSAレイアFC、アヴェニーレが3-1で勝利し優勝、二連覇を果たしました。沢山の応援有り難うございました。#ノジマステラ#アヴェニーレ pic.twitter.com/fL78YgxAGG
— ノジマステラ神奈川相模原公式 (@nojimastella) May 14, 2017
こちらは楽しさと嬉しさが同居した試合。
アンラッキーな失点（セットプレーからの高いボールがゴール左上ぎりぎりに決まってしまった。あれはノーチャンスだ）にも気落ちすること無く全員で駆け上がって、相手キーパーが一歩も動けない同点弾につなげた。
これで県大会は二連覇。
実は決勝戦、3年連続同一カードなのだが（それだけ相手チームも強いのである）、選手は入れ替わっているのにそれぞれのチームらしさが受け継がれ、それぞれに進化しているのが、嬉しくて楽しい。
この後は関東大会が待っている。
ぜひ勝ち進んで今年も全国に打って出てほしい。
