審判がボールを取り上げる、というこのアクションがなぜか好きだ。
ブラジルチームの体格が目立つなあ。
実際、力やスピードでは上回っていた感がある。
さて試合です。
個人的に「気の強い女がいる国ベスト３」と思っている２カ国（あと１つはフランス）が相対したので、あまりおとなしい試合にはならないだろうと踏んでいたのですが。
もう開始早々コレです。ブラジルDFがイタリア11カティアの足の付根あたりにズカーンと。
ボールは…跳ね返ってたのかな。
その直後、別のプレーで同じ箇所を痛め（られ）てしまう。
カティアのこの表情。しかし数分後には猛然とピッチに戻る。
なにか俺が見たこともない女子スポーツが始まろうとしていた（そしてその予感は正しかった）。
後ろからヒザ裏とかふつう。
1プレー中に2人倒れるとかもふつう。
後ろからショルダーチャージで強引にボールを奪うとかもふつう。
このままアルゼンチン・バックブリーカーに繋げそうな両手ホールドもふつう。
審判から見えない角度でやりあっちゃうのもふつう。
ていうか審判がボールを見ていないのもふつう…なのか？
さすがに流してもプレーが切れた後に笛は吹いてましたけど、小競り合いは最後まで収まらなかった。
その他にもGKが足元でキープして時間稼ぎしてたら相手FWが「ウガーッ！」（本当にこう聞こえた）って叫びながら寄せに行ったり、チャージを受けた側があき竹城さんみたいな声で「ギャーッ！」ってアピールしながら倒れこんだりと、カテゴリーは違うけどなでしこジャパンがフェアプレー賞をもらったのもなんとなく頷けるのであった。
そんなカオスティックな空気の中、イタリアは38分にDF14エレナのFKで先制する。
これダイレクトで入ったんだよ。40m近くあった感じ。
どちらかと言えばイタリアチームのほうが家族的でまとまった雰囲気があった。
前半は0-1で折り返す。
第二試合の韓国×ナイジェリアに向けて、サポがもう来ていた。
こういうのって、いったんプレスルームか室内に入ってやるかと思ったけど、もうその場でガンガンやっちゃうのね。
まるでエイリアン2のパワーローダーみたいだが、ステディカムです。
後半キックオフ。
ブラジルは控えがアップをするが、ちょうどイタリアゴール裏に位置してて、なおかつブラジルは追いつけモードに入ったのでやたらシュートチャンスが多く、その度に選手の目がフィールドに行ってしまい大丈夫かと思った（部活だと怒られるシーンw）。
暑さと湿度が相まって、後半は足をつる選手が続出。
そんな中、60分にイタリア15フェデリカ（途中交代選手なのに）が2枚イエローを食らって退場。
2枚目のやつは明らかに足裏を見せてかつレイト気味だったんで、まあ仕方ないっちゃあ仕方ないが。
この辺りのストレートに行動に出ちゃう部分が、まだU-20なのかなとも思わせる。
と思ってたらイタリアチームの監督も執拗な抗議で退場処分。若くないのに！w
このあと指揮を取ったコーチも負けず劣らずガンガン叫ぶタイプだったんで、見ているこっちがヒヤヒヤした。
10人で猛攻をしのいでいたイタリアだったが、AT2分とうとうブラジル14アマンダが同点ゴール！
胸でワントラップしてからのボレーがイタリアGK12ラウラの頭を越えて決まる。
センターへのマイナスのパスを予測していたのか、ラウラは目がボールを追えてるが体が反応できていなかった（これも仕方ないっちゃあ仕方ない）。
試合終了とともに倒れこむ両チーム選手。
白熱したいい展開だった。
もう少しプレーが綺麗だとよかったけど、試合であんだけやっちゃうってことは普段の練習から存分にやっちゃってるんだろうね(^^;
ブラジルチームに続いて、観客にあいさつするイタリアチーム。
この左から4人目、MF20アレアンナの御家族が…
なんと客席に来ていました。なんでそんな事知ってるかというと…
バスを降りたら道を聞かれて、いっしょにスタジアムまで来たのでしたw
メンバー表を見せて「誰を応援するの？」って聞いたら「この子の父親だよ」と世界まる見え的な反応が。
俺はブラジルブランドのサッカーシャツ（ATHLETA）を着てたんけど、終始ニコニコ話をしてくれて楽しかったよ。
あれですね、日本に来る欧州の人は英語話せますね。サンプル数2だけど。
気がつけば日本中のナイジェリア人が集まったのではと思うほどに。
2-0で快勝、おめでとう。ヨーロッパ勢が潰し合う形になったんで、このグループ展開が読めないなー（上位2チームがトーナメント進出）。
実に有意義な一日でした。
公式ダイジェスト動画とスタッツはこちらからどうぞ。
つ おまけ
スタジアムそばのバス停。
さいたま市の併合を快く思わぬものが、まだあちこちにいる様ですw
