極寒の開幕戦を抜けた先に、去年の4/29「伊賀くノ一」戦以来、実に11ヶ月ぶりのホームでのリーグ戦勝利が待っていた。
それを噛みしめるかのように、ゆっくりと選手たちはスタジアムを半周していった。
チャレンジリーグ以来、ホーム開幕戦は必ず勝利しているノジマステラ（※）だが、今年もその記録を積み重ねた。
（※）
2013年 6-0 清水第八プレアデス
2014年 3-2 セレッソ大阪堺レディース
2015年 2-0 ジャパンサッカーカレッジレディース
2016年 3-0 ニッパツ横浜FCレディース
2017年 3-2 AC長野パルセイロ・レディース
開幕戦で感じた手応え――ビハインドの場面でもそれほど前掛かりにならずにチャンスメークができるチームになった、それを裏付けるような展開の試合だった。
勝てる！とまでは行かないまでも、今日は負けない！と思える試合は、ずいぶん久しぶりだった。
この得点シーンが象徴的なのだが
?2018プレナスなでしこリーグ１部第2節#ノジマステラ神奈川相模原 vs #マイナビベガルタ仙台レディース#ノジマ #田中萌 選手のなでしこリーグ初ゴールはこちら?⬇️https://t.co/N28SbKfkJR
— なでしこリーグ (@Nadeshiko_L) March 26, 2018
田中陽子選手が体を張ってボールをキープ、それを見てタッチライン沿いを駆けていく川島選手、その走った先にピタリと出るパス（川島選手はほとんどスピードを変えることなくボールに触れている）、さらにそれに応えるように上がっていく南野選手、田中萌（めばえ）選手。
相手のマークが南野選手に集中した直後にボールがこぼれ（南野選手が「こぼれさせた」様にも見える）、思い切りのいいミドルシュートへと繋がった。
狙ったように点を獲ったのって、やっぱり久しぶりに見た気がするなあ。
去年から積み重ねてきたものが、ようやく実を結んだんじゃないかと思う。
守備陣も精力的な動きを見せ、風上に回ったせいもあるが後半は相手シュートを0に抑える奮闘ぶり。
アジアカップ（高木選手選出おめでとうございます）の中断期間を前に、いい形で勝ち星をゲットできた。
試合後は、チーム初となる選手とサポーターのラインダンス！
（mycujooの公式配信より）
副キャプテン、小林海青（みはる）選手の提案らしい。
この日の小林選手はプレーはもちろん、萌選手の初ゴール後、ベンチ前に行くようコーチングをしていたのも印象的だった。
（同じくmycujooより）
で、一番前の客席に団扇を持った子供たちが見えるけど、この子たちは地元の新磯小学校の生徒さんたち。
総合学習の一環として、この1年間ノジマステラの練習見学や応援をしてくれた。
（JCOMニュースより）
なんと新応援歌も考えてくれた。
このポスターはその歌詞と、新磯小学校の写真を元に作ったのだが、年配の男性（卒業生だそうです）が「ああ、このクスノキ、懐かしいなあ」とつぶやいてくれたのがなんだかうれしかった。
新学期はクラス替えがあるみたいだけど、応援歌はいつまでもギオンスタジアムで歌い継がれるから、いつかまたスタンドに来て、このすばらしい日曜日のことを思い出してくれると、いいな。