14時からのノジマステラの決定戦に先立って、11時から行われていた試合。
（手前で見ているのはノジマの選手たち）
この大会は7チーム参加して1チームだけが昇格も入替え戦にもかからず敗退となるが、その1チームを決める激しく切ない戦いは延長が終わっても0-0でついにPK戦に突入。
1本目先攻、左隅を狙った熊本のPKは惜しくもバーに弾かれる。
落ち込むキッカーを叱咤する熊本GKが、なんと次の後攻名古屋のPKを止めてしまう。
これで雰囲気が一気に盛り上がる熊本は、綺麗にコーナーを突いたシュートを決めていく。
名古屋も負けずに決め続けるがとうとう9人目で防がれてしまい、熊本の勝利…と思われたが「キック前にGKが移動した」というジャッジが出てやりなおし。
これを名古屋がきっちりと決めると、次の熊本のシュートを名古屋のGKが横っ飛びで止めてしまう。
右下ぎりぎりにボールが行ったので普通に真ん中から飛んだのでは間に合わなかったと思うが、コーナーを突く熊本の戦法（？）を名古屋GKが読んでいたのかもしれない。
これで後がなくなった熊本に対し、名古屋が冷静にシュート。10人目で決着がついた。
控えの選手も駆け寄って喜ぶ名古屋（右、白ユニフォーム）。
それまでセンターラインの選手たちから応援の声が飛んだり、決めたキッカーが前宙しながら帰っていったりと明るい雰囲気の熊本だったが…
GKはなかなか立ち上がれなかった。
応援のためにスタンドに入る俺たちの前を、名古屋の選手が通りすぎていく。
前日ノジマステラが破った相手でもあり、若干の笑顔を見れば「入替え戦がんばれよ！」と声も掛けられたが。
ダンマク貼りをしている横を、今度は熊本の選手たちが通りすぎていく。
選手たちの顔を見たら、声が出なかった。
特にGKはもう全ての責任を背負ってしまった表情で、試合中の強気なコーチングと実に対照的だった。
勝ち抜けた他サポの感想にすぎないが、今はただ、時間が過ぎて振り返る日が来ることを、ふたたびボールを蹴りたくなる日が来ることを、願うのみである。
