W杯最終予選(オマーン戦勝利めでたい!)で選手が呼ばれるので、J1はしばらく中断。
 それじゃあJ2を見に行こうと思ったが全試合が土曜日で、私用と重なり断念。
 せっかくだから普段見に行かない場所に…と思って調べていたら、なでしこリーグ入りを目指す新生チーム「ノジマステラ神奈川」の初陣が近所(といっても電車とバスで1時間以上掛かったが)で行われると聞き、厚木基地の隣まで出かけて参りました。

 「ノジマステラ神奈川」(以下、ノジマステラ)とは、ここ数年に渡るベイスターズ買え買え攻撃にうんざりした家電チェーン店「ノジマ」が「ウチは野球なんかに興味はありませんよ!」とばかりに「なでしこリーグ」入りを目指して立ち上げた、本格的な企業主体のサッカーチームであります。
 ただしサッカー界というのは日本中(たぶん世界中も)
「あたらしくチーム作ったんなら一番下のカテゴリーから参加して勝ち上がってきてね」
というのがルールなので、ノジマステラも一番上のなでしこリーグから数えて→なでしこチャレンジリーグ→県リーグ1部→2部→3部、と4カテゴリー下からスタート。
(これが思いがけない試合結果を招くのだが…)
 初陣とはいえ大きな会社がついてる事もあり、タオルマフラーを巻いたサポーターや横断幕が貼られるなど、試合前からそれなりに盛り上がりを見せていた。

<宇都宮徹壱ふう>
 さて肝心の試合であるが相手チームの大沢FCレディース(以下、大沢)は10代の選手が主体とあって、序盤からフィジカルでもテクニックでも、ノジマステラが圧倒的に上回る展開であった。
 大沢も前半で足をつる選手が出るなど懸命に走ってはいたのだが、


(後半2点目のシーン)
 この様に体をかわされ左右に散らされヒールパスも出た上に正確にシュートを打たれては、もう為す術がないといったほうが良い状況で(しかもこれが前後半あわせて70分続くのである)、正直見ていてかわいそうでもあった。
 大沢のコーチングスタッフも時折厳しい指示を飛ばしてはいたが、後半になると交代選手に「楽しんでこいよ!」と声をかけるなど、力の差を感じているようであった。
 女子県リーグ3部のレベルを把握しているわけではないが、これは来年「飛び級」もあるのでは、という話も頷ける。

 なお試合後の大沢は、監督が冷静に修正ポイントを説明して試合を振り返らせ、選手たちもそれを熱心に聞き入るなど決して「折れた」ところを見せなかったことを付け加えておく。

</宇都宮徹壱ふう>

 まあ確かに体格からしてもぜんぜん違うわけだけど、ノジマステラはそこで気を抜かず(点差でわかる通り、勝つだけならもっとダラダラやれたわけである)、全力で走っていく姿が印象的であった。


15FW長沢。前半、左サイドの駆け上がりで非凡な早さを見せていた。
醤油とんこつが好きらしいw


同じく16MF井上。こちらは後半の右サイドで圧倒的な早さを見せた。

 ただこれだけ強さを見せたチームでも、他流試合ではU-14のクラブチーム男子に負けてたりする
 なでしこジャパン(代表の方)が男子高校生相手に調整したりするわけだから、トップリーグに行くならまだまだ力を付けないといけないんだろうね。
 そこが心配であり、楽しみなところでもある。

つ おまけ写真


監督は水戸、湘南、TEPCOマリーゼ(現・ベガルタ仙台レディース)などで指揮をとった菅野氏。
「(前半10分ごろ、中盤選手に)そろそろ試合を感じろよ?」
指示がひとつひとつステキだった。


隣のグラウンドでは少年サッカー大会が開かれていたのだが、なんとフロンターレU-12が参加していた。
現地に行くまで知らなかったよ。スタンド使いは引き合うなあw
単に神奈川にサッカー場が少ないのかもしれないが…。


なぜ俺はサッカーの試合を見に行くとP3-Cを目撃しますか?
(厚木基地に着陸する直前の模様)


綾瀬サッカー公園の最寄り駅は小田急桜ヶ丘駅…しかしバスは30分に1本であった。
朝の9時半に6人乗って全員、本蓼川(ほんたでがわ=サッカー公園前のバス停)で降りたのには笑った。


時折曇ったが、天気が崩れないでよかった。驚きと感嘆の日曜日であった。

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