ノジマステラのGKとして、最後のウォーミングアップに向かうジェンさん。
21番、田尻選手の後ろ姿が、いつにも増して頼もしい。


実際、急な移籍だったらしいことは本人のコメントからも読み取れる
移籍先のオリンピック・マルセイユレディースは2016-2017の1部リーグで12チーム中4位(開幕は9月)。
22試合で11勝2分9敗は悪くないが得点が32失点が38と、上位を狙うための立て直し要員としてジェンさんに白羽の矢(フランス語でなんて言うか知らないけど)が立ったのだと思う。
以前本人に聞いたところではフランス語が母国語ということで、その点でもメリットは大きいだろう。

しかし、さびしいね。

2015シーズンはGKが1人(小林詩織選手、現・大和シルフィード)で迎えることになり


冗談半分でこんなツイートをしたら、その2ヶ月後に本当に外国籍選手がやってきてしまい、我ながら驚いた覚えがある(パオさんといい、ステラのパイプは本当に広い)。


来日から1ヶ月弱で初先発。
危ういシーンもあったもののそれなりに連携もできてて、クレバーで勉強熱心(なでしこリーガーはだいたいそうですが)だなあという印象を受けた。


ダイナミックなフォームから生み出されるゴールキックは、春先のギオンスタジアムの強風にも負けず、1回アシストを記録してしまったほど。


日本語をどんどん覚えていって、地域のイベントにも積極的に参加するところも好きだった。

その年の入れ替え戦では後半ATに前線に上がり、最後のフリーキックを呼び込む奮闘ぶりを見せた。

東京五輪まで日本に居るのかな、と思うくらい溶け込んできたところでの移籍、正直さびしいのだけれども、レベルアップして2020年にカナダ代表として戻ってきてくれたら、それが一番うれしい。



奇しくも「正GKが海外移籍しちゃったよダービー」(ジェフの山根選手はスペインリーグに移籍)となった一戦だったが、暑い中ビルドアップやロングボールをやりきろうとするステラの姿勢は良かった。
2試合ぶりの得点は、臼井選手の右サイド駆け上がりからのクロスを、中央でパオさんが弾かれても押し込んでのゴール。
敗れてしまったためカップ戦のトーナメント進出は難しくなったが、後半戦に向けてのヒントがそこにあると思った。

フランス語の”au revoir”には「さようなら」だけでなく「また会いましょう」という意味があるらしい。
いい言葉だと思う。
また、お会いしましょう。

最後に、山根選手のインスタグラムから。2人とも、いい人だなあ。

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