古くは2012年皇后杯の湯郷ベル戦、0-9。2年前の長野戦、0-6。そしてこの夜の0-7。ノジマステラは何年かに一度、試練のようなスコアを食らう時があるが、そこから立ち上がってくるのもまた、ノジマステラというチームである。
今年は「なでしこリーグ1部＝肉食獣説」を唱えていたけど、この日のベレーザさんは猛禽だった。
力が強いだけではない、音もなく忍び寄り、鋭い爪やクチバシで猛烈な一撃を食らわす、食物連鎖の頂点に立つ王であった（ベレーザのエンブレムに描かれているのもまた、猛禽類のコンドルである）。
自由自在にピッチを駆ける姿も、まるで空を飛ぶ鳥のようであった。
それでも試合後、スタンドは選手たちを拍手で出迎えた。
何度でも、何度でも立ち上がってきた姿を知っているから。
ベレーザさんとはあと1回、リーグ戦で対峙する。
これまで3戦やって、どれ一つとして同じ展開がない、ある意味興味深いカードである。
評価はシーズンが終わってから幾らでもできる。
今はまだまだ、背中を押して、押し続けていきたい。
さてこの日の朝は堺でアヴェニーレの全国大会を応援。
昨年ベスト4の実績が硬さや焦りに繋がっていたのか、残り5分で逆転を食らうシビアな展開は、最後の最後で追いつき、さらにPK戦3連続ストップでの勝利という神がかりのラストシーンへ続いた。
何度でも逆境に立ち向かっていく姿、それがこのチームをつらぬくスタイルである。
