日本女子サッカーリーグ | ２０１５プレナスなでしこリーグ2部 AC長野パルセイロ・レディース優勝決定のお知らせ
２０１５プレナスなでしこリーグ２部では、本日開催されました第26節において、AC長野パルセイロ・レディースの優勝が決定し、来年度の１部自動昇格が決定いたしましたので、お知らせいたします。
また、その結果を受けましてノジマステラ神奈川相模原の2位が確定し、12月に行われます２０１５プレナスなでしこリーグ１部＆プレナスなでしこリーグ２部入れ替え戦へ出場が決まりましたこと、併せてお知らせいたします。
１試合を残して優勝チームが決まり、ステラは入れ替え戦へと廻ることとなった。
その前日、関東地方に木枯らし１号が吹いた日、ギオンスタジアムは強い風がピッチを支配していた。
普段なら相手ペナルティエリア付近まで届くジェンさん（およそ3ヶ月ぶりに出場！）のゴールキックが、センターラインまで届かないほどに。
前半は風上に回ったステラだったが、タイミングがずれるのか敵陣に踏み込む前でのボールロストが繰り返され、次第にいったん戻してから攻撃を組み立てるケースが増えていき、去年の良くなかったパターンが見え隠れする展開。
2位以上が決まってさすがに疲れが出たのか、と思った37分、ヨーコの風に乗せたミドルシュートがキーパーの頭上を見事に抜いて先制。一瞬、
「台湾出身の女子プロゴルファーは強風の試合に強い」
という無駄な知識が頭をよぎった。
もちろん彼女のゴールも努力の賜物だろう。
これでステラのペースになるかと思われたが、後半もしばらくはボールが伸びない繋がらない、じれったい流れ。
ただ相手も適度に「お付き合い」してくれた事もあり、無失点を続けられた。
入れ替え戦や1部リーグでは、たぶんここまで遠慮はしてくれなさそう。
そんな中、58分にコーナーキックからはるなとのワンツーでまたしてもヨーコがゴールを決める。
この1つ前のコーナーキックでもはるなとワンツーを仕掛けたものの、惜しくもゴール左に流れるシュートに終わっており、しっかりと軌道を修正して決めに来たあたりがやはり非凡な才能を感じさせた。
このシュートでようやくステラが息を吹き返す。
70分には権ちゃんに代わったまどかが左サイドを引っ掻き回し、72分綺麗にゴールへ流しこむ。
そのまま後半ATまで押せ押せムードと惜しいシュートが続きつつ、最後に亜里沙がこぼれ球を押し込んで4点目を決め、ホーム最終戦を白星で締めくくった。
思えば広島は昨年もホーム最終戦の相手であり、ステラの手のひらに残っていた昇格の可能性を吹き消した相手でもあった。
優勝こそできなかったが、1年掛けて、ステラは自分たちへの「落とし前」をつけたのだ。
前述のとおり、優勝を決めたのは長野パルセイロ・レディース。
3試合やって3敗、トータルスコアが1-16というのは、トラウマというのもはばかられるレベルだ。
ただこの強さは、ステラの力も引き出す強さだったと思う。
また1年後に、「落とし前」をつける日が来るのを待ちたい。
悲しくない。
ただ、明日に希望があるだけだ。
試合終了直後、麻衣香（背番号3）を迎えるさっちょん。
残り5分から出場した麻衣香は今季初出場であり、交代を告げられた瞬間、両手で顔を覆っていた。
ステラ初期のメンバー同士、フォローを忘れなかったキャプテンの心意気もうれしい。
この日のダンマクは青空に映えた。
98試合目も、無事勝ち星。
試合終了後のサイン会は盛況。
300人を越えるファンが参加した。
レア？コンさるくんの手書きメッセージ。
激レア。監督とコンさるくんのツーショット。
