9/29【J1第27節】川崎1-0札幌【等々力/20,909人】

■「おくりびと」の宿命

　シーズン終盤、下位の相手に勝って（分けて）降格させることをいつからか「おくりびと」と称するようになったが、川崎はこれで4回目（06年C大阪、08年東京V、09年千葉）。
　毎年3チームが落ちるとは言え、なにかの宿命なのかね。

　札幌はこれまでのダイジェストを見るに
「息切れするまではどのチームともだいたい五分の勝負をするが、いったん息切れするとそのまま流されてしまい、同点も逆転も難しい」
戦い方が目立った。
負けてしまえば降格が決まる今節は（後述）、キックオフから激しいプレスや惜しいシュートを連発し、時に5バックという割り切った布陣を取り、残り10分まで五分であった。

引導を渡したのは3分前に交代で入ったMF10レナト。外に曲がっていく豪快なシュートは、札幌GK高原の手を弾いてゴールネットへ。その直前の山越のヒールパスも見事だった。

「自分の手に当たってゴールに入りJ2降格が決まってしまったのであの感触は忘れてはいけないと思います」（GK高原のインタビューより）

奇しくも札幌の監督は、J2時代に川崎を底上げしてくれた石崎さんであった。

2003年の最終節、広島に勝利したものの新潟も勝ったため、勝ち点3で昇格を逃した記憶が蘇る。
（下段の写真右端、白いジャージの男性）

今回も目標を達せられなかった責任から辞任が決まり、勝負の世界は厳しいものとはいえ、これまた因縁めいたものを感じる。
でも9年前と違って柏、札幌とJ1昇格を2チームも生み出した手腕があるから、またどこかで会える気もするね。

川崎も一時の混迷を抜けて、こういう難しい試合をカッチリ勝てるようになってきたのは頼もしい。
（優勝争いの最中、降格の決まった最下位チームに負けた年もありました…）

応援して行きましょう！

■今期リーグ戦、等々力最後のナイトゲーム

ツクツクホウシが鳴く、暑い一日であった。

宵の口にフードパークの明かりが広がる、縁日みたいな光景が好きだ。

今年も陸前高田から子供たちが「修学旅行」でやってきたよ（学校のとは別に、フロンターレが「川崎見学」の名目で招待している）。
被災地の小学校にフロンターレの算数ドリルを送るきっかけを作った、浜口先生の顔が見えたんで思わず「せんせーい！」って叫んじゃったよw

陸前高田の物産展では煎餅を買った。うまかったね。

子供たちの乗ったバスを見送るサポーター。
今年もいろんな事あったけど、こういうのを見るとスタジアムに来て良かったと思うね。

■もう当日帰宅は無理なので

選手たちに拍手をした後、いったんは静かに解散をし始めた札幌サポーターだったが、前述のとおりその最中に「あっ降格だ！」とわかったため、急遽座り込み開始。

川崎サポも「ああ、他の降格チームより静かだな、よっぽど覚悟ができてたんだな…」と思った矢先の出来事であった。

■その他

いつもの美容院。試合は荒れなかったものの、翌日は台風が関東直撃で京急すら止まってしまった。

ピッチサイドでレポートをする、「ファイト！川崎フロンターレ」MCの沖樹莉亜嬢。
前節はジェシにポルトガル語でインタビューしてたね（ブラジル留学の経験があるのだよ）。