何の変哲もないコンビニ発行の入場券が、まばゆく輝いて見える。
それほどに価値のある、クラブ8年目の勝利。
薄く雲が広がる、朝方の相模大野駅。
まだ雨はなかったが、吐く息は白かった。
マッチスポンサーがいる、という幸せ。
キーパー練習開始。きれいなフォームでボールを蹴り込む森田選手。
ボールの行方を見定める久野選手。
このゴールマウス左手にあるポストが、勝敗を左右した。
昨年までステラに在籍した、田尻選手もアップを始める。
野田監督はベンチから選手の状態をチェック。
まもなくキックオフ。
ボールパーソンは各エリア2人体制。先輩の動きを、後輩が間近で学ぶ。
この頃から雨が激しくなってきた。
優勝争いの常連チームに、前半を終えてスコアレスのイーブン。
今日はなにかあるな、というよりビハインドで後半を迎えることがなくなりホッとした、というのが正直なところ。
後半になってもスコアは動かず、逆に押し始めてきた。
シーズンが始まって、一番”サッカーしていた”。
そして残り10分というところで
誰にも止められないまま、美しい軌道を描いてボールがゴールマウスに吸い込まれていった。
そのCKに繋がった、大野選手の突破も見事だったし
74分の速攻が防がれて
「これ決めなきゃな！」とタフな顔を見せた松原選手も素晴らしかった。
特に若手選手ほど、先週のベレーザ戦でレベルを上げた印象を受けた。
ついに勝った。それもクリーンシート（無失点）で。
選手もこの上ない笑顔。
特に櫻本選手（4番）は試合終了の瞬間、ピッチに拳を叩きつけて喜びを爆発させていた。
笑顔というものは、広がっていくんだなあ。
次のホームゲームは、首位と激突です。
またスタジアムで、会いましょう。