格上の相手に破れはしたが、確かな手応えと成長を感じた人たちの拍手が、いつまでも続いていた。
注）ここから先は聖闘士星矢（特に十二宮編）を知らないとほとんど理解できません。
この日のメンバー表。
下線を引いたのが、なでしこジャパンオランダ・ベルギー遠征に選ばれた人たち。
ステラからは1人、ベレーザさんからは7人も選ばれた上に、そのうち二人はベンチスタートですよ。
格の違いを見せつけるなあと感嘆しつつ脳裏をよぎったのが
聖闘士星矢の、十二宮編。
ランク的には青銅聖闘士＜＜白銀聖闘士＜＜＜＜＜越えられない壁＜＜＜＜＜＜黄金聖闘士だから、トータルで見るともうまるっきり勝負になってないわけですよ。
味方なので戦ってない…牡羊、天秤、射手
倒してないけど先に行かせてもらった…牡牛、獅子、蠍
ほぼ相打ち…山羊、水瓶、魚
両者リングアウト…乙女
聖衣が装着者を見放して外れたところを倒した…蟹
最後のリターンマッチに総出で倒した…双子
全力で出した技がまるで効かなかったり、効いたかと思ったらすぐに何倍もの返し技を食らったり。
やっとの思いでゴールしたかと思えば直後にやり返される（それも非常に美しく正確なプレーで）、今日の展開によく似ていた。
それでも最後まで膝をつかなかったところも、よく似ていた。
実力の違いなんて、そうそう埋まるもんじゃない。
試合のダイジェストを作ったとしたら「PKなどで2失点を喫するも、後半から入ったなでしこジャパン籾木選手の2ゴールを含む4得点で、相手を突き放しての勝利」というナレーションが入るだろう。
それは妥当な評価だけど、そういうものに、つかなかった膝はなかなか映してもらえない。
冒頭の写真、できればフルサイズ版の、客席の様子も見ていただきたい。
さまざまな人たちの、さまざまな笑顔と拍手は、つかなかった膝に贈られたものだと思う。
黄金聖闘士も、つかなかった膝を見抜いた。
そこに敬意を払った。
まだシーズンが始まって2ヶ月しか経っていない。
あと4ヶ月、どこまで「伸びしろ」を感じさせてくれるか。
楽しさがあちこちに見え隠れした試合だった。
＜余談＞
これまでいろんな試合を見てきて、遠かったり近かったり球技場だったり競技場だったり、いろんなスタジアムに行ったけど、笑顔があふれるスタジアムが一番すてきなスタジアムだと思う。
できれば食事がおいしければ、なおいいスタジアムだ。
