1ヶ月ぶりの勝利に沸くステラのメンバー。選手コールに応えて阿波踊りを披露するのは、この日2得点の南野選手（徳島県出身）。
今年に入って「いいサッカーしてるんだけどなあ」というのが負けた日の感想でしたが、対戦チームが一巡して気づきましたね、一部リーグはどこもいいサッカーをしているのだと。
それが90分続かなかったり（一瞬の隙も見逃してはもらえないのだ）、相手がもっといいサッカーをしてきた時に、勝ち点が遠のいていくのだと。
ひるがえって、この試合もいいサッカーが途切れた瞬間に点を奪われたものの（誰もサボってはいないのに、ボールが渡る相手をフリーにしてしまう場面が、まだ1試合に何回かある）、その後もひるまずにさらにいいサッカー――相手を、と言うよりそれまでの自分たちを上回ろうとするサッカー――を続けることで、ようやく逆転できた印象がある。
連敗中も失点してからの反転攻勢は悪くなかったのだけど、いかんせん残り10分20分で流れは変えづらく、しかしこの日は失点シーンが早めに訪れたことで（前半33分）、逆転の時間が取れたのは文字通り災い転じて…だった。
さらに左サイドに入ったパオ選手（今期初スタメン）が1部リーグで90分走り続けられたこと、途中交代で入った權野選手が短い時間ながら鋭いシュートを連発したこと、どちらもこれからの好材料。
来週からはカップ戦（シーズン順位に関係ない試合）ということもあり、これまで控えだった選手も出番があると思う。
楽しみはまだまだ続く。いきなりベレーザさん相手だけど。
勝負事では「白星は一番のクスリ」という。
試合後の選手たちの笑顔が、サポーターの拍手が、青い空とともに印象に残る一日だった。
ところで毎試合好セーブでチームのピンチを救っているジェンさんだけど、この日はゴールマウスから前に出たところに左から飛んできたミドルをいったん片手で右後方に弾き、その後バウンドしたボールに追いついてキャッチするという離れ業を見せた。
…実はカナダからご家族が見に来ていたのでした。いい親孝行になりました。
