大富豪同人物語：Web連載版

――日曜昼下がり、横浜みなとみらい臨港パーク。
ねじ子「ふぁ〜。気持ちがすさんだときはのんびり芝生で昼寝に限るなあ。蒸し暑いのが何だけど、さすがに陽射しも弱くなってきたし。豪さんの仕事が一息つけたら連れてこようっと。そしていま私の周辺で遠慮なく行われているようなエロっちい行為をだな、ふっふっふっ……独り身の時は悔しくて仕方なかったけど、人生の表彰台に立った今、まーるでうらやましくもなんとも……なんとも……上乗ってんなそこの女ーッ！いや、男が乗ってればいいかってそういう話じゃなくて、しかしだな、下ンなってる方、まだ十代じゃねえか？くそう、なんて奴だ。きっと人間のクズみたいな女だぜ……おや？……あのストレッチパンツとちょっとやりすぎなとんがりバストは……フフフ、リー・ホアン、ジッタル、行くぞ！（すばやい匍匐前進で女に近づいていく）……間違いない、ぷぢ子のヤローだ。いつも人のことを性欲魔人みたいに言いくさってる癖に、自分だって蒼いエロスの虜やん。ここはひとつビシっと……いや、武士の情けだ。帰るまでそっとしておいてやるか」
――三時間後。
ねじ子「長ぇーっ！暑さで頭がくらくら。なんだか『戦場まんがシリーズ』みたくなってきたよ。この辺りスタバもマクドもあるんだから、そっち行きゃあいいのに。やれやれ、こっちのおしっこがまんも限界だし、ちょいと携帯でツっ込んでみるか。もしもし」
ぷぢ子「誰だ！」
ねじ子「大声出すと彼氏がビクーリしちゃうよ。狩りの最中すまんが、実はずっとさっきから」
ぷぢ子「悪寒がすると思ったらやはりそうか！」
ねじ子「ふふふ、お互い悪いことはできませんなあ」
ぷぢ子「べ、別に悪いことなんかしてないもん」
ねじ子「口調変わってるよ」
ぷぢ子「メル友だってばさ」
ねじ子「わたくし何も聞いてまシェンムーですが」
ぷぢ子「カタギの子なんだよ。だからそっとしておいてくれ」
ねじ子「なるほどね〜。もうオタくさい仲間とはやってられませんよ、と」
ぷぢ子「た、たまにはアッサリしたものが食べたい時、あるじゃんか」
ねじ子「蒼いエロスは別腹、と」
ぷぢ子「その言い方やめろ！」
ねじ子「ほーほほほほーほー。まるで手も触れていないような口っぷりでございますが、先ほどの行為から察しますに」
ぷぢ子「ティムポも触れちまったよ！いろんな部分で！いろんなシチュエーションで！言えばいいんだろ言えば！」
ねじ子「他には」
ぷぢ子「かわいい顔してるくせに、ものすげえテク。もう忘れられません」
ねじ子「最近の若い子、知識すごいって言うしね……まあアレだ、せいぜいい仲良くやってくれよ。また今度紹介してくれや」
ぷぢ子「ありがとう。でもキャンディ、ポニーの家にいたことは誰にも知られたくないの……」
ねじ子「この成り上がり娘がーッ！」