大富豪同人物語：Web連載版

アナウンサー（声・村山明）
「うららかな日曜の午後、いかがお過ごしでしょうか。今日はここお台場プチテレビ特設会場から、第１回ビッグサイトカップをお送りいたします。優勝チームには無条件で夏コミのスペースが与えられるとあって、各地の脚自慢同人たちが集い熱戦が繰り広げられました。そんな中無名のチームだったヘベレーケ有明ですが、ストライカーの秋月豪太郎とＧＫのイリア・ヴィットマンの活躍で決勝まで勝ち進みました。しかし同点で迎えた後半残り５分で思わぬアクシデント、メンバーの一人が負傷してしまったようです。現在治療が行われていますが、どうでしょうか……」
――ヘベレーケ有明のベンチ。
クリス「大丈夫、勝平さん？」
勝平「ああ、まだなんとか走れるよ」
豪太郎「いや、この傷じゃムリだな。クリス、包帯を取って」
勝平「すまねえ、豪さん。最後の最後でドジ踏んじまって……」
豪太郎「いや、ここまでよくがんばってくれた。あとは俺達に任せろ」
イリア「クリス、ジャージ脱いで。ウォームアップ開始よ」
クリス「はいっ」
――そんな光景をストレッチの振りをしながら、傍らで盗み見ている例の２人組（にやけ顔）。
ねじ子「やんちゃが負傷」
ぷぢ子「クールが介抱」
ねじ子「息ハァハァしてるよね」
ぷぢ子「甲斐甲斐しく包帯巻いてるよね」
ねじ子「抱きかかえてるよね」
ぷぢ子「後ろからね」
ねじ子「ナマモノもたまにはいいよね。ふふふ」
ぷぢ子「目の保養だよね。ふふふふふ」
ねじ子＆ぷぢ子「うふふふふふふふふふふふふふ」
アナ「さあ試合再開です。どうやら選手は交代した模様。戦力はどう変わるのでしょうか」
ねじ子「いくぜぷぢ子っ！」
ぷぢ子「オーケイねじ子っ！」
ねじ子＆ぷぢ子「煩悩界に引きずりこめーッ！！」
アナ「あっとどうしたことでしょうか、このフットサルコートは長辺約３０ｍのはずですが、いま突如としてゴールエリアが地平線の彼方にかすんでしまいました！……とまどいながらも敵陣から鋭いシュート！……まだ届かない！ゴールに届かない！なにしろ広い！これを見たＧＫのイリアがゆっくりとキャッチの体制に……おっと目を閉じてしまった！」
ねじ子「煩悩界では、同人乙女は４倍のパワーを持つことが可能なのだ！」
アナ「ジャンプ一番、がっちりとキャーッチ！」
イリア「フッ、私にペナルティエリア外からのシュートなどッ！」
アナ「これが本場ドイツ仕込みのテレパシーセービングか！そしてすかさず前線へロングスロー！」
イリア「これがラストチャンスだ、上がれクリスッ！」
クリス「勝平さんのためにも、受けてぷぢ子さんッ！」
ぷぢ子「吼えない虎はただの虎！つなげねじ子ッ！」
ねじ子「ドンピシャだ！頼むぜ豪さんッ！」
豪太郎「決めてみせる！ビリオネア・シュートッ！」
アナ「入ったーっ！そしてここで終了のホイッスル！劇的なゴールでヘベレーケ有明が優勝です！」
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ねじ子「やったわ！これで夏はゾイド島の村長に決定よ！」
ぷぢ子「待て！そんなダサダサアニメのために、俺達の汗の結晶が？」
ねじ子「やっぱりアディダスマニアの私は、長髪ファンとは相容れない運命なのね！氏ね！」
クリス「まあまあ二人とも。そんないがみあわなうくらいなら、あたしのコスプレ用に」
ねじ子「うるせえ！てめえみたいなのがコミケをダメにしてんだよ！」
ぷぢ子「せいぜい盗撮カメコにションベンくせえケツでも撮られて喜んでな！」
クリス「ひーどーいー（号泣）」
イリア「ミリタリーサークルは何日目なの？今年こそおじいちゃんゆかりの制服を」
ぷぢ子「あんた本当にドイツ生まれなのか？」
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豪太郎「ああ、いい汗かいたね勝平くん、サウナ行かない？あと焼き肉でも。いい店知ってるんだ」
勝平「いいですね豪さん、ゴチになります」
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ねじ子「誘ったね」
ぷぢ子「誘ったね」
ねじ子「さりげなく誘ったね」
ぷぢ子「できるだけね」
ねじ子「ふふふ」
ぷぢ子「ふふふ」
ねじ子＆ぷぢ子「うふふううふっっふううふふふふううふふふふううふう……ハァハァ」