大富豪同人物語：Web連載版

――例によって日曜昼下がりのねじ子んち。
ねじ子「いえーい、これで半分終わった〜！本が部屋からあふれる度に引っ越してるな〜これで３回目だ〜。でも引っ越しって区切り決めないと前ジャンルの本とか捨てられないしな〜。まあ新居は一部屋多い２ＤＫだし、半分は豪さんが出してくれるし……うぎゃ（本の山が雪崩を起こす）。
　またつまずいたよ。ドジッ子だよなあ私。あ、セラムン本！あのころうさぎちゃん萌えだったよなあ……声がかわいいんだよまた。声優の勝利だよな。渋谷東急の舞台挨拶見に行ったり、劇場版のＬＤ買ってサウンドのリマスターがへろへろで激怒ったり、それでも結局何百回も見てクライマックスの『あたしたち、うさぎちゃんがいなかったら！』のところで必ず泣いたり……あれで当時の男逃げたんだよなあ。いいじゃん、作品に没頭したって。これだから男は夢がないんだよ……。
　おっと今度はエヴァ本だ。ミサトさんにハマったなあ。声がいいんだよなあ。影のある女性って感じで。演じてる人天才じゃないの？あの時初めてコスプレやったんだよなあ。部屋で試着してたらピザ屋が来ちゃって、仕方なくそのまんま出たら配達員アニオタで代金負けてもらえたり……。
　あ、まだまだあるな、タイラーだろ、サイバーだろ、ウテナ、餓狼……骨の髄までアニオタだなあ私。まあお陰で豪さんにも逢えたわけだし、見え張ってやめないでよかったなあ。っていかんいかん、本読んでちゃ片づかないよ……あっ！ガラスの仮面だ！
　今何巻まで出てるんだろう？亜弓さんが……読者ってマヤはマヤちゃんって呼ぶけど亜弓さんはさんづけで呼ぶよな……失明か？ってとこでなんだか連載ペース落ちて読むのやめちゃったんだよなあ。いつの間にかマヤちゃんの年齢追い抜いてないか私。おっと、３４巻か。確か真澄様の生い立ちやってるとこだよな……ぷっ……ぷぷぷっ……ぐわーはっはっは！ひーおかしい！やりすぎ！キャラ追い込みすぎ！まあ長期連載ってこれくらいのテンションないとダメなんだろうなあ。
　しかしどこかで見たよ真澄様。お金持ちだし、ファッションセンスなさすぎだし。高松英郎みたいに犬の散歩もスーツだよねきっと。ふふふ。今度おチビちゃんて呼んでもらおうかな……あ、電話だ」
豪太郎「こんにちわ」
ねじ子「あら、豪太郎さん。奇遇ね」
豪太郎「いやあようやくまとまったよ、豊胸ラブストーリー２。スポンサーはまたうちがメインで、祭紋寸不眠先生もプロットを書いてくれることになった。これでリナとバンチが再会できるよ。よかったねえ、ねじ子さ」
ねじ子「あ、アレ。なんか急に冷めちゃって。私ん中で終了って感じで。どーにも見る気しないッスよ今。ええ。じゃ」
豪太郎「……」