大富豪同人物語：Web連載版

――聖アザレア女学園、校門前。下校する生徒達。
「それではみなさん、ごきげんよう」
「はい、お姉さまごきげんよう〜」
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「ところで最近、お姉さまのよからぬ噂を聞いたのよ」
「あたしも。いつはもまっすぐお帰りになるのに、どこかにお立ち寄りになられるとか」
「なんでもマンガ専門店やアニメショップをはしごされてるとか」
「どうしたのかしら、生徒会長のお姉さまが。そんなお方ではなかったのに……」
――週末。秋葉原のミスタードーナッツにて。人待ち顔の豪太郎妹＝クリス（声・川村万梨亜）。そこへやって来るねじ子。
「あークリスちゃんお待たせ」
「すみません、忙しいのにお呼び出ししちゃって」
「いいのよ、慣れれば石丸の営業も楽しいものだわ。で、用件って何？」
「実は、先週ねじ子さんに会いに行ったら素敵な殿方と知り合って……もう一度あのお方にお会いしたいんですけど、私マンガとかコミケ……ですか？よくわからなくって」
「ふうん、それであたしにアドバイスを」
「あの方が落とした本を拾ったから、それと同じ様なマンガを描いていれば、いつか逢えるんじゃないかと思ったんですけど」
「どれどれ？……うわっネコミミメイドもの。モロ18禁。しかも取り柄のない主人公の家に突然やって来るやつ」
「ちょっと、恥ずかしいんですけど、あたしがんばって描」
「ってあんたまだ14歳でしょ！ダメダメダメ！」
「やっぱり、ダメですか？」
「まあ描き手のチェックは買い手より甘いし、サイアク売り子頼まれただけです〜って逃げてもいいけど……ちょっといらっしゃい」
「ここ、ですか？」
「そう。一見何の変哲もない牛丼屋の上に、男の肉棒と欲望が詰まった男汁ショップがあるわけよ」
「はあ」
「各階で本を１冊ずつ買って、無事帰ってこれたら描いてもいいわよ。というわけで、『死んで来い、グーデリアン！』byブリード加賀」（クリスの尻を蹴り飛ばす）
「ぎゃっ」
「まあ、持って１分かな……」
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「ぶえおあぁ〜っ！」

「ちょっと十代の少女には辛い試練だったかしら」
「ぶわああ〜アンブレラ社の陰謀で〜ごのビルはゾンビだらげだお〜うがああ〜ヘリを呼ぶだお〜」

果たしてクリスの思いはネコミミメイド野郎に通じるのか？ねじ子が編み出した「ある秘策」とは？走れクリス、戦えねじ子！出勤せよ、大富豪豪太郎！（声・正宗一政）