はじめて読む方へ

＝この物語はいったい何？＝
　ある日、妻が
「あー、原稿あがったけど印刷所行くのかったるいなあ。ヘリで迎えが来ないかしら」
とつぶやくのを耳にしたとき、電撃的にひらめきました。ぐうたらであまり取り柄のない同人女が、なにを間違ったか世界有数の大富豪と知り合って……基本的にプリティ・ウーマン(笑)の同人版だと思って下さい。本家と同じく「そんな！」と思うシーンの連続です。
　なお30代未満置いてけぼりのネタが多いので、あらかじめご了承下さい。

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＝主な登場人物紹介＝
◆秋月ねじ子（三石琴乃・第１話〜）
　旧姓・諏訪内。二十代後半。内気でこれと言って取り柄もない同人女だったが、ふとしたことから世界有数の大富豪、秋月豪太郎と知り合ったことから人生は一変。結婚後カネとヒマにあかしてぜいたくな生活をするもすぐに飽き、趣味のお金はアニメショップ「マニアメイト」でのバイト代でまかなっている。得意なもの：カレーライス、苦手なもの：英語。
◆秋月豪太郎(置鮎龍太郎・第１話〜)
　ねじ子より１歳年上。父親の死後、世界的大企業「アキヅキ」の後を次いだ若き総帥。絶頂時のビル・ゲイツ１３人分の大金持ち。それまで仕事にしか興味がなかったが、ねじ子とつきあうことで次第に人間味を取り戻していく。私服がパジャマとスーツとスポーツウェアしかない。性格は非の打ち所がないように見えるが、実は重度の脚フェチ＆コスプレ鑑賞マニアだった。ねじ子のドレッサーに、本人も知らない内に服が増えていくのは彼のせい。
◆マーサ（池田昌子・「ウィメン・イン・ブラック」「クラインバルトの城」）
　ねじ子のメル友のペンネーム。かつては同人界でトップクラスの作家だった。夫のＤＶ（家庭内暴力）に耐えかねて離婚。以後、慰謝料で悠々自適の生活を送る。ふだんの生活ベースは南欧だが、イベントが近くなると来日する。豪太郎夫妻を陰ながら見守っているつもりらしいが、結果的にあまり忍んでいない。
◆美麗（冬馬由美・「ねじ子のお茶会」「クラインバルトの城」）
　年齢不詳、中国人。呼び方は「メイリィ」。マーサの手となり足となり、豪太郎夫妻の監視とアシストを行う。
◆イリア・ビットマン（榊原良子・第３話〜）
　豪太郎より１歳年上の、ドイツ人専属秘書。容姿端麗、語学堪能、成績優秀、人柄穏和。１４歳で日本に来て以来、オタク道一直線の人生を送る。ぷぢ子とは数年来のコスプレ仲間。初対面の人が思わず目を奪われてしまうほど、バストがものすごく大きい。ちょっと露出好き。本人は自覚してなかったが、ショタの気が強い。
◆浅茅不二子（林原めぐみ・第９話〜）
　三十路間近。通称ぷぢ子。即売会やオフ会で、ねじ子やイリアが席を外しても悪口は言わない、男気あふれる同人仲間（言いたい時は面と向かって言うから）。普段はダイナマイト電器秋葉原店の社員。隠れ巨乳。
◆島村丈一（櫻井孝宏・第４９話〜）
　二十代前半、都内にすむプータロー。ぷぢ子のいきつけの居酒屋でバイトをしていたのがきっかけで、つきあい始める。パンピーだったので、ぷぢ子はなかなか趣味のカミングアウトができなかった（第５１話）。現在は誤解も解け、お互いのマイペースで交際中。そろそろ秒読みか？
◆アンリ・クラインバルト（進藤尚美・「王子様と私」、その他）
　十代後半。欧州の小国・クラインバルト公国の第七王子であり、（株）ユーロネットサービスの社長。日本のオタク文化に興味があり、夏に来日してイリアと懇意に。純真な顔をしているが、実はすさまじい年上キラー。
◆秋月クリス（川村万梨阿・第４・1/2話〜）
　十代半ば。。本名、クリスティーナ・アキヅキ・ダ・シルバ。豪太郎の腹違いの妹。大槍葦人の描く少女のような顔立ちをしている。私立聖アザレア女学院で生徒会長を務めるほどの秀才だが、やはりオタの血は争えなく暇を見てはコスプレにいそしんでいる。第二次性徴がようやく来たばかりだが、本人はイリアの様になると信じて止まない。勝平とは都条例にひっかからない範囲でつきあっている。
◆角田勝平（山口勝平・第８話〜）
　２５歳。大手ゲームメーカー「ジオテック社」プロジェクトサブマネージャー。チーフプログラマーから出世して、ちょっと暇もできたよ。即売会で事故に巻き込まれそうだったところを助けたのが縁で、クリスとつき合い始める。ちょっとロリ趣味。ぷぢ子が豪太郎との仲をあやしんでいる。
◆海老沢真理子（勝生真沙子・第４７話〜）……ジオテック社第３開発部部長（第４７話の騒動で、開発統括部長兼任の座を降ろされた）。勝平の上司。普段はやり手の上司だが、テンパると幼児退行してしまう（第５４話、５５話）。オタク男子が大嫌い。←入社当初、ゲームショーで恥ずかしい格好のコンパニオンをやった時に、男子ゲームオタクたちがゾンビのように群がってきたトラウマから。
◆リチャード・ヤン（伊武雅刀・「ジオのゲームは世界いちィィィ！」〜）
　アキヅキのライバル企業「ヤン・グランドカンパニー」の創業者。ゲーム事業に乗り出して３年経たないうちに老舗のジオテックを身売りにまで追い込んだほど商才はあるのだが、極端なまでに他人を信じない＆ウラを読みすぎる性格のため、知らないうちに墓穴を掘るタイプ。
◆孕丈（はらみ じょう・声＝速水奨・第９話〜）……アニメショップ「マニアメイト」横浜店・店長。その外観とはうらはらに、あらゆる点で人間としておかしいが、根は悪い人間ではない。普段着は白衣、趣味は鼻歌と一人ファッションショー。
◆レオン・ゴールドバーグ（小杉十郎太・第３話〜）……アメリカはデトロイト出身の若き大実業家。豪太郎を一方的にライバル視し同人市場を一手に支配しようと目論んでいたが、資金が底を突いたためまたしても一方的に休戦を宣言。現在は秋葉原のコスプレカフェ「袴」の雇われマスター。[ネタ出し・やがもんさん]


注）カッコ内は作者が勝手に考えたキャスティングです。あまり気にしないで下さい